碧の鳥

川島陽子 ・ ひだまりみかん

2012年04月27日 01:10



今まで、たくさん絵を描いてきました。
その中で、もっとも気に入っている 絵が この絵。
言葉も気に入っています。 
上手い下手と言うより、なんとなく、雰囲気のいい絵だと思っています。

私は、ずっと独学で絵を描いてましたが、1年ほどかけて、7回ぐらい
絵を習いました。 一回1500円。

その絵の先生は、私と同じ陶芸サークルの方で、
私とは正反対の作風。 リアルな絵を得意とする方です。
だから、学ぶことが多かったです。
空想の世界が得意な人からは、私は何も学ぶ事が出来なかったでしょう。

絵の先生の事は、だいすきだし、もっと絵を習いたいと思いますが、
最近、絵を描く気力がぜんぜん ないと言う事もあって、
ぜんぜん 絵画教室に行っていません。

でも、私が行かない理由は、それだけではありません。

絵を習う事によって、少しだけ  うま下手  に 近づいたからです。
ある画家の名言があります。

下手から 上手になるのは 簡単
でも、 上手から 下手になるのは 難しい
上手がすべて 素晴らしいとは限らない
展覧会などに行って、もうちょっと下手だったら
もっといいのに・・・と思う事がよくある・・・と言っていました。

これ、かなり相当、的を得た意見だと思います。

うま下手より、 下手うま が 優れている。
下手だからいい。 上手いから魅力がない。
そんな絵は、この世に くさるほどありますし、
一流と呼ばれる画家は、みんな、たいてい、うま下手です。

下手って素晴らしい。
繰り返します。

下手から 上手になるのは 簡単 
でも 上手から 下手になるのは 難しい・・・

私もそうです。 もう、絵を習う前の、あの青い鳥の絵は、
もう、どう努力しても 描けません。

私は絵葉書を販売していましたが、絵を習ったあとの
この碧の鳥の絵より、 下手くそすぎた、青い鳥の絵の方がずっと売れました。

青い鳥の絵 こそ 下手うま そのものだと思っています。

技術を磨くのは、だれでも出来る。
でも、 技術があるのに、その技術を ない事のように描く・・・
これは、かなり、相当、難しい事です。

でも、私は、短い間でしたが、絵画教室に行けて、
心からよかったと思っていて、絵の先生には、感謝しても
感謝しつくしきれないと 思っています。

この碧の鳥の絵、ものすごく、納得してます。
ものすごく、だいすきで、気に入っている絵です。

オーバーかもしれませんし、私にどんな可能性があるのか分かりませんが、
たぶん、もう、しばらくは、この碧の鳥の絵 以上の絵は、
私には描けない気がします。

上手より、 下手を目指したい。 うま下手にはなりたくない。下手うま になりたい。
そう、思います。

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