2012年04月28日
ひ茶の絵

私の主人が描いた絵。主人は、私みたいに、絵を描く努力など
してないし、練習も研究も、一切しない。興味がないらしい。
でも、この絵の この底抜けのような明るさ・・・
ありえないほどの明るさ・・・ 楽しそうな雰囲気・・・
くだらない事で、くよくよ悩む性格の私には、絶対に出せない雰囲気の絵。
松下幸之助さんの生き方、名言に 「 経営の秘訣はなんですか? 」の問いに対し
「 雨が降ったら傘をさす 」 という言葉がありますが、
その言葉を、そのまま実践しているような人。
私は、雨が降ったら憂鬱になるタイプ。外に出たくない。仕方なく傘をさす。
そういうタイプ。
雨ぐらいで、いちいち気にせず、落ち込まず、雨が降っているのだから
それじゃ傘をさそうか・・・ その当たり前の事を、普通に出来るタイプ。
私は、その当たり前の事を、普通に出来ないタイプ。くよくよするタイプ。
絵はがきを販売していた店で、ついでに主人の絵はがきも、何枚か
置いていたけれど、やっぱり、売れるのは私の絵はがきがずっと売れる。
言い方は悪いけど、主人の絵には、努力の形跡がない。
私の絵は、主人の絵のように、底ぬけた明るさがないけれど、
間違いなく、努力の形跡が見れる。
あれこれ、理屈を並べてしまったが、こんなに底抜けに無欲な感じの
小学生が描いたような絵を、なんの努力もなしに描けるのだから、
なんだか、このまま この才能を 単なる暇つぶしで終わっていい人なのか・・・と考えてしまう。
部屋には、色紙に書いてもらった、主人の絵を、たくさん飾っていて、
それを見ると、ほっとする、安心する。気が楽になる。
主人自身も、そういう人。 無欲で自分以外の人の幸せしか考えてないので、
一緒にいると、安心する。 繰り返しますが、作品 = 作者の鏡。
どれだけ ごまかそうとしても、ごまかしは絶対にききません。
でも、苦労を自分でわざわざ買ってしまうタイプの私には、一生どう
真似しても描けない絵だけど、私の絵には、私なりの良さがあるので、
それこそ 「 雨が降ったら傘をさす 」 を肝に銘じて生きたいと思います。
Posted by 川島陽子 ・ ひだまりみかん
at 05:52
│民芸品