2012年04月18日
白黒の版画 ②
この版画は、額は自分で買ったけど、200枚しか刷らない、
この絵が、たったの1000円。
以前、白黒の版画という記事に載せた、もう少し大きめの絵でさえ、2000円。
絵はがきサイズの原画は、たったの一枚250円。
初めてこの絵を見た時、色を塗ったらもっといいのに・・・って思ったし、
銀閣寺の近くで見かけた時は、買う気になれなくて買わなかったけど、
奈良で、たまたま作者の方が来られてた時に、購入。
私は、色々な人の原画を持っていて、品質に関係なく値段はかなり違う。
何十万円もの値段にしている人・・・数千円に設定している人・・・
この版画には、名誉欲、金銭欲が一切、感じられないし、
飾れば飾るほど、飽きる事がない。それどころか、ますます、ほれぼれする絵。
これだけ実力があるのだから、色をカラフルに塗る事ぐらい簡単なはずだし、
その方が売れると思うし、人目にもつく。額に入れた方が高く見える。
でもそれをしないで、売れても売れなくても、人目につかなくても、
白黒の方が、優れている、飽きない、和室に合う・・・という事を見抜いて、
さらにそれを、金儲けの手段に使わない・・・。
この方には、金銭的にも名誉も何も入って来ないけど、
作家として、ものを作るものとして、間違いなく正しい道を歩いている人。
私の手作り絵はがきで、ファンレターを書こうと思って、連絡先を調べたけど、
調べる事が出来なかった。
作家にとって、名誉欲や、金銭欲、どちらが大切で、どちらが幸せなんだろう・・・
人に買ってもらって、その人が作品を、心から喜んでくれる事ほど、
嬉しいものはないのに、わずかな大金の為に、その喜びを無駄にしている
作家は、一流と呼ばれる人たち。本当に素晴らしいのは、無名の人たち。
色々なサイズの原画を4枚も購入して、全部で3500円だったので、
3500円、支払おうと思ったら、3000円しか受けとってくれなかった。
また、奈良に行った時に、お会いする事が出来たら、今度は連絡先を聞いて
ファンレターを送ってもいいか、お願いしようと思います。
2012年04月18日
小さな一歩も
これは、額は自分で用意したけど、
中身の 書 は、ただで 書いてもらった。
お金をとらないで サービスでやってたらしい。
こういう、路上販売で、私が気に入らないなって思う
値段の設定ですが、最近よく見かける
「代金は0円からで けっこうです 好きなだけ
作品を 見てから 値段を 決めてください 」 というパターン。
物に対する代金というのは、作った人が決めなければならないと思うし、
特にそれが芸術品であれば、なおさら、いくら支払ったらいいのか
分からない、これを言われると、とにかく お金くれ・・・って
ものすごく 言われているみたいで 腹がたつ。
だから、この書は、無料でもらいました。
かなり、いい作品で、ただでもらえてラッキー

2012年04月20日
お花の写真のプレゼント
今日、写真家の方から、贈り物が届きました

色んな種類の桜の写真が、散りばめられたDVD
きれいな花の写真の絵はがき 10枚
六花亭のチョコレート 二個
どれも、すっごく嬉しかったです (^<^)
特に、桜の写真のDVDは、気が滅入っている時に見たら
安心しそうな、ほっとしそうな 内容で、嬉しかったです !(^^)!
絵はがきは、使わずに、大切にします。
本当にありがとうございました <(_ _)>
2012年04月26日
立体と平面

この作品は、沖縄に移住して、1年後ぐらいの時に作ったもの。
それまで、ずっと電器メーカーで貿易事務の仕事をしていて、
芸術には全く、何もできなかった私が、死に物狂いの努力と研究の結果、
たったの一年でこの作風を作り上げた。
これを作成するのに、 「 作るだけ 」 で 8時間。
考案する時間を考えたら、途方もない時間になる・・・。
そのぐらい、努力の結晶の作品。
ある日、千葉県から、あなたの作品を気に入ったから
うちの店に置かせてほしい。
(っていうか、置かせてあげる、認めてあげてるんだよ)
という人がやって来た。
そして、この作品を見て、これは 5000円だね。と言いました。
通常、お店の取り分と作家の取り分は、5割ずづ。
と言う事は、私には、これを売ったら 2500円しか入ってこない。
もちろん、材料代もその中に含まれているので、それを考えたら
売っても100円ぐらいにしかならない。100円でも入って来たらまだマシかな。
ばかばかしくて、売らなかった。
そしてまたある日、沖縄の、取引先の店にこれを持って行った。
作品に理解のある、いい店の店長が言いました。
販売価格、5000円ぐらいですね、と。
そういう訳で、私は、これを誰にも売らず、宝物として大切に保管しています。
平面と立体・・・ 絵画 と 陶芸、まゆ人形、漆喰シーサー・・・など、
一般的に、平面の絵画などは、異常なぐらいに 高い。
そして、立体の陶芸などは、作者の努力を考えたら、ありえないぐらい、安い。
でも、平面はいくらでもコピーできる。同じものを大量生産できる。
立体はコピー出来ない。同じものを作ったつもりでも、同じものは作れない。
前から疑問に思っていたけど、平面の物はなんであんなに大した事ないのに
高く評価されて、立体の物は、低く評価されるのだろう・・・。
だから、私は、最近あまり、陶芸をしないで、絵を描く事に走った。
一枚、いい絵が描ける。そしたら、それを、簡単に複製、コピーできる。
いくらでも、同じものを作る事が出来る。
平面と立体の、価値の不公平さ・・・これは、おかしい。かなり、不平等、不公平。
平面の物を作る人は、強欲な人が多い。
立体の物を作る人は、無欲な人が多い。 これが結論です。それだけの違い。
2012年04月27日
碧の鳥

今まで、たくさん絵を描いてきました。
その中で、もっとも気に入っている 絵が この絵。
言葉も気に入っています。
上手い下手と言うより、なんとなく、雰囲気のいい絵だと思っています。
私は、ずっと独学で絵を描いてましたが、1年ほどかけて、7回ぐらい
絵を習いました。 一回1500円。
その絵の先生は、私と同じ陶芸サークルの方で、
私とは正反対の作風。 リアルな絵を得意とする方です。
だから、学ぶことが多かったです。
空想の世界が得意な人からは、私は何も学ぶ事が出来なかったでしょう。
絵の先生の事は、だいすきだし、もっと絵を習いたいと思いますが、
最近、絵を描く気力がぜんぜん ないと言う事もあって、
ぜんぜん 絵画教室に行っていません。
でも、私が行かない理由は、それだけではありません。
絵を習う事によって、少しだけ うま下手 に 近づいたからです。
ある画家の名言があります。
下手から 上手になるのは 簡単
でも、 上手から 下手になるのは 難しい
上手がすべて 素晴らしいとは限らない
展覧会などに行って、もうちょっと下手だったら
もっといいのに・・・と思う事がよくある・・・と言っていました。
これ、かなり相当、的を得た意見だと思います。
うま下手より、 下手うま が 優れている。
下手だからいい。 上手いから魅力がない。
そんな絵は、この世に くさるほどありますし、
一流と呼ばれる画家は、みんな、たいてい、うま下手です。
下手って素晴らしい。
繰り返します。
下手から 上手になるのは 簡単
でも 上手から 下手になるのは 難しい・・・
私もそうです。 もう、絵を習う前の、あの青い鳥の絵は、
もう、どう努力しても 描けません。
私は絵葉書を販売していましたが、絵を習ったあとの
この碧の鳥の絵より、 下手くそすぎた、青い鳥の絵の方がずっと売れました。
青い鳥の絵 こそ 下手うま そのものだと思っています。
技術を磨くのは、だれでも出来る。
でも、 技術があるのに、その技術を ない事のように描く・・・
これは、かなり、相当、難しい事です。
でも、私は、短い間でしたが、絵画教室に行けて、
心からよかったと思っていて、絵の先生には、感謝しても
感謝しつくしきれないと 思っています。
この碧の鳥の絵、ものすごく、納得してます。
ものすごく、だいすきで、気に入っている絵です。
オーバーかもしれませんし、私にどんな可能性があるのか分かりませんが、
たぶん、もう、しばらくは、この碧の鳥の絵 以上の絵は、
私には描けない気がします。
上手より、 下手を目指したい。 うま下手にはなりたくない。下手うま になりたい。
そう、思います。
2012年04月27日
手作りのオカリナ
オカリナって不思議な楽器。 公園や、山でオカリナを弾いていると、
とにかく、注目される、気にされる、そして話しかけれる・・・
人が寄ってくる楽器・・・オカリナ。
今日も朝、公園で一人でオカリナを弾いていたら、
ゲートボールをしていた 少し年配の方に話しかけられた。
手作りです、と言うと ますます興味しんしん。
そして、夕方、また公園でオカリナを弾いていると、
小学校3,4年生ぐらいの 子供たちが、うれしそうに
興味しんしんの様子で、オカリナの音色を聴きたがる。
そしてまたまた、調子にのって、手作りなんだよーと
言ったら ますます 興味しんしんの様子。
たて笛や、ハーモニカなど、公園で気軽に弾ける楽器は
他にもあるし、でも、たて笛などは、特に 弾いてても
気にならない楽器。 だれも寄ってこない。
ハーモニカは、少し気になる楽器。たまに寄ってくる。
でも、オカリナは、ものすごく 気になる楽器。
そういえば、昔、沖縄の海でぼんやりしていた時、
オカリナを 弾いている人がいた。
その頃は、私はまだオカリナを 持っていなかったのだけど、
とにかく、その人の事が気になって仕方ない・・・
ついつい、聴き入ってしまう・・・・
オカリナを弾ける = うらやましくて 憧れてしまった
オカリナは、ヨーロッパの一人の女性が、家庭がめちゃくちゃに
なってまで、一生をかけて 何度も研究して、作り上げた楽器。
去年の誕生日に、主人から ハーモニカを買ってもらった事をきっかけに、
たまたま 近くでオカリナ作成 一日体験を発見して、
オカリナに挑戦する事になったのだけど、オカリナは、息の強さ、弱さによって
音色がぜんぜん 変わってくるので、もう、ハーモニカは弾き気がしない。
オカリナが楽しくて仕方ない。 音色のよさは、オカリナの方がずっと いい音。
繰り返しますが、とにかく何故だか、人が寄ってきて、気になってしまう・・・
そんな不思議な魅力のある楽器、オカリナ。 » 続きを読む
2012年04月28日
ひ茶の絵

私の主人が描いた絵。主人は、私みたいに、絵を描く努力など
してないし、練習も研究も、一切しない。興味がないらしい。
でも、この絵の この底抜けのような明るさ・・・
ありえないほどの明るさ・・・ 楽しそうな雰囲気・・・
くだらない事で、くよくよ悩む性格の私には、絶対に出せない雰囲気の絵。
松下幸之助さんの生き方、名言に 「 経営の秘訣はなんですか? 」の問いに対し
「 雨が降ったら傘をさす 」 という言葉がありますが、
その言葉を、そのまま実践しているような人。
私は、雨が降ったら憂鬱になるタイプ。外に出たくない。仕方なく傘をさす。
そういうタイプ。
雨ぐらいで、いちいち気にせず、落ち込まず、雨が降っているのだから
それじゃ傘をさそうか・・・ その当たり前の事を、普通に出来るタイプ。
私は、その当たり前の事を、普通に出来ないタイプ。くよくよするタイプ。
絵はがきを販売していた店で、ついでに主人の絵はがきも、何枚か
置いていたけれど、やっぱり、売れるのは私の絵はがきがずっと売れる。
言い方は悪いけど、主人の絵には、努力の形跡がない。
私の絵は、主人の絵のように、底ぬけた明るさがないけれど、
間違いなく、努力の形跡が見れる。
あれこれ、理屈を並べてしまったが、こんなに底抜けに無欲な感じの
小学生が描いたような絵を、なんの努力もなしに描けるのだから、
なんだか、このまま この才能を 単なる暇つぶしで終わっていい人なのか・・・と考えてしまう。
部屋には、色紙に書いてもらった、主人の絵を、たくさん飾っていて、
それを見ると、ほっとする、安心する。気が楽になる。
主人自身も、そういう人。 無欲で自分以外の人の幸せしか考えてないので、
一緒にいると、安心する。 繰り返しますが、作品 = 作者の鏡。
どれだけ ごまかそうとしても、ごまかしは絶対にききません。
でも、苦労を自分でわざわざ買ってしまうタイプの私には、一生どう
真似しても描けない絵だけど、私の絵には、私なりの良さがあるので、
それこそ 「 雨が降ったら傘をさす 」 を肝に銘じて生きたいと思います。